LED水耕栽培の予備実験結果報告その2

つづきに
前回は二回目のLED水耕栽培の成長記録でしたが、今回は続きで予備実験のまとめを行います。ダイソーのLEDを利用した簡易水耕栽培ですが、なかなか良いかもしれません。

ミニトマト
たった一個でしたが、露地栽培よりも圧倒的に早く成長し、1月程で開花し、２カ月半のスピード収穫ができました。花は沢山咲くのですが、このトマトは地植えでも全然実がなりません。受粉に課題がありそうですが、トマトトーンを使えば改善しそうです。

トマトは条件が合えば室内でも沢山収穫できる可能性を感じます。

ピーマン
開花も早く約三か月で収穫できました。栄養条件やLEDの照射条件を整えれば、LED水耕栽培でもピーマンが成功する可能性を強く感じます。

左がトマトの根で右がピーマンの根ですが、流石に7．5ｃｍポットでは小さいかったと思うので、つぎには９ｃｍポットにしてみようかと思います。

大根と二十日大根
左の２本がミニサイズのビタミン大根ですが、全く可能性を感じない結果です。かと言って抽台もしてきませんでした。大根をLED水耕栽培するにはなにか特別な条件が必要なのかもしれません。

二十日大根は、途中まで良かったのですが、そのうち大きくなるかもと思って放っておいたのですが、結局あまり大きくなりませんでした。

ただ、苗えを徒長させなければもう少しで食べられそうなところまで行っています。

今回はすべて破棄しましたが、次回は収穫できそうな可能性を感じました。

ベイビーリーフミックスレタス
２０日で収穫開始でき、ベイビーリーフとしては良い成長でした。期間を通じてベイビーリーフを２回収穫することができました。３回めは徒長してしまい、パサパサして破棄しました。

今回は同時にふたポットを育苗しましたが、毎週１ポットを4週に渡って育成すれば、安定してベイビーリーフの収穫が室内でも行えそうです。
おまけの実験
間引いたレタスの苗を地植えしましたが、この夏の暑さで全て枯れてしまいました。水耕栽培の苗は弱いのかもしれません。土で育苗したものは、間引き苗もけっこう定植できたのですが、この方向ではうまく行かないようです。

サンチュ
徒長気味ではありますが、約１ヶ月で収穫が可能でした。ベイビーリーフとしての収穫でしたが、その後徒長してしまい、抽台してしまいました。

サンチュは長日植物なので、サンチュとして室内で収穫するためには、日照条件を工夫する必要があるようです。ただ時植えしたサンチュも今年はあまり大きくならなかったので、今年は暑すぎてサンチュの生育が良くなかったのかしれません。

ほうれん草
徒長してしまい一か月で花芽を付けてしまいました。長日植物なので日照条件を固定する必要があるようです。どうやらほうれん草は１３時間を超えると徒長しやすくなるようなのです。東洋種（葉っぱがギザギザしている）は徒長しやすいそうなので、次回は西洋種が良いかもしれません。

まとめ
双葉が出るまでの苗の徒長は、LED電球をできるだけ近づけることである程度成功したと思います。第一回は長時間点灯させましたが、今回はLEDの点灯時間を日照時間に合わせてみましたが、やはり徐々に徒長してしまうようです。
ほうれん草とレタスが抽台してしまうのは照射時間が長いからと思います。サンチュやほうれん草のような長日植物、はLEDの照射条件を修正して抽台を止める必要があります。ネットで調べた所ほうれん草の場合は照射時間は１３時間に固定した方が良いようです。次回は点灯時間を固定にして、室内灯の影響も少なくなるように工夫してみるつもりです。
ベイビーリーフ、トマト、ピーマンはある程度成功したと思いますが、アブラナ科はなかなか条件が難しいです。ただ二十日大根はそろそろ行けそうな気がするので、次回も条件を探してみます。

おわりに
今回はLEDの高さを植物の成長に合わせて変えて行く方式をとりましたが、今の棚だと高さ調整が面倒で微調整ができず、遅れると葉がLEDに触れてやけどしてしまたりすることがありました。棚を固定して、ジャッキか何かで容器を下げて行く方が良いのかもしれません。
おしまい
購入品情報
どうやらLED水耕栽培では照射時間の管理に課題がありそうです。この実験ではTP-Linkのスマートプラグで、日の出と日の入りに合わせて自動でON/OFFする設定にしてみました。